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革のスキンケアをはじめよう 革製品のお手入れ基礎知識

革製品のお手入れ

ベルトを美しく使う工夫

ベルトの喜ぶメンテナンスを。

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ベルトを美しく使う工夫

ベルトは腰に位置するゆえに、汗をたくさん吸う。革の保全にとってそれは、抜き差しならない問題だ。
そこで革ベルトならではのメインテナンスを紹介する。

革ベルトを長く使うための3か条

使用後は日陰干し

革にとって湿気は大敵だが、ベルトは特に夏場、たっぷりと汗を吸う。使用後はカラ拭きのうえ、日陰干しを。その後素材にあった革用クリームを塗るとよい。

穴の負担削減

ベルトをきつく締めると、穴は強い負荷を受けて拡がっていく。また、同じ穴を使い続けることも消耗を早くする。もっともバランスがいいとされる真ん中の穴をメインに、隣接する穴と交互に使うことで、負担を減らそう。

保管は「吊るす」

無造作に丸めたり、束で重ねて保管しておくと、色が濃いものからうすいものへと移ってしまう。ベルトが接触しないように、一本ずつ吊るして保管しよう。

革ベルトのメンテナンスは休養と湿気取りから

ベルトはファッションを引き締める。いくら上下がビシッと決まっていても、ベルトが合っていなければ画竜点睛を欠くというもの。特にレディースベルトは存在感が大きいだけに、ベルトの汚れやキズが気になってしまう方も多いだろう。
それでも、大事なのは、日常のダメージを少なくするベルトの使い方。革ベルトは思っている以上にダメージを受ける場面が多い。たとえばベルトと汗は隣り合わせであるため、ベルトをきつく締めすぎることもよくない。
特に、汗を含めて湿気には細心の注意が必要だ。使用後にカラ拭きをするだけで、革ベルトの寿命はだいぶ違ってくるのだという。万が一濡れてしまったら、カラ拭きの後に日陰干しをして、十分に乾かした後に革用クリームを塗るといい。 他にも保管を工夫して、色移りを防ぐこと。毎日同じものを使うのではなく、休ませることも忘れずに。

ピンチな時はこうすべし!
革ベルトメンテナンス 3つのケース

1つめキズが付いた

1革用クリーム

ベルトにはつめキズが付きやすい。だからこそキズケアの方法を知っておきたい。革用クリームと天然素材の布を用意しよう。

革ベルトにはこんな細かいキズが付きやすい

革ベルトにはこんな細かいキズが付きやすい

革ベルトにはこんな細かいキズが付きやすい

そこで、革用クリームをなじませた天然素材の布を使って、丁寧にキズを拭う

ここまでキズは消える。使用後はカラ拭きでなじませよう

ここまでキズは消える。使用後はカラ拭きでなじませよう

2コバの毛羽立ちが気になる

2透明ニス

コバの荒れは見栄えも悪く、服を汚したりもする。経年と共に毛羽立ってくるコバのお手入れに活躍するのが透明ニス。専用のものでなくても市販のものでOK

スポンジをガーゼで包んだものに透明ニスを少量付け、コバを2、3度撫でる。

コバの荒れは、色落ちや色移りの原因になる。そこで、スポンジをガーゼで包んだものに透明ニスを少量付け、コバを2、3度撫でる。縦に持ちながら行うとやりやすい

3起毛素材が汚れている!

3ブラッシング

起毛素材のベルトは人気が高いが、ほこりや汚れが付着しやすい難点を持つ。汚れがついたら、毛の流れにあわせて丁寧にブラッシングしてあげよう

起毛ベルト特有の汚れ。かなり目立ってしまう

起毛ベルト特有の汚れ。かなり目立ってしまう

これにはブラッシングが効果てきめん。家庭では歯ブラシで代用できる

これにはブラッシングが効果てきめん。家庭では歯ブラシで代用できる

この結果を御覧あれ

この結果を御覧あれ

裏ワザ

金具付近の革同士が接着している部分がはがれてしまったので、革用ボンドを使う。それ自体は間違いではないが、革と革、正確には銀面と銀面は接着しにくいので、付けてもまたすぐにはがれてしまう。そこで、ちょっとした裏技を紹介する。

【point】銀面とは
皮は繊維質によって三層に分かれている。そのうち表面に近い層を銀面という。次が一番トコ、もっとも深層にあるのが二番トコだ

はがれてしまった革(左)の片方をサンドペーパーでキズつける(右上)。これで、銀面にアラができ(右下)のりの付着が良くなる

そして……
最後は吊るし保管

メインテナンスの有無に関わらず、使用後はこうしてハンガーなどを使って一本ずつ分けて吊るしておこう
吊るし保管

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