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革の世界を知ろう 日本の革文化 世界の革産地

日本の革文化・世界の革産地

1000年以上の歴史がある日本の革文化

日本の革の歴史は、飛鳥時代以前に大陸から渡来した人々によって、革の加工技術の多くが伝えられたとされている。ここでは、歴史とその地域の特性を紹介していく。

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4. 関西
なめしの技術が古くより伝わる地

革に関する歴史は古く、その加工は奈良時代以前より行われていた。特に姫路のなめし技術は有名で、今もなおその技術と職人魂が伝えられている。なめし事業所数も群を抜いており、成牛革の生産量2位である東京の3倍近い。大きな川が流れ、海が近くにある姫路は、地勢そのものも革の加工に適しているのだ。また、その美しさと強度から、甲冑や武具、馬具や太鼓にいたるまで広く使われ、非常に価値が高いものとして用いられてきた「白なめし」も姫路を代表する皮革のひとつだ。最近までその伝承が危ぶまれていたが、技術の保存に尽力する動きが少しずつだがあらわれてきている。そして、同じく兵庫県にあるのは、鞄の街・豊岡。なんと、日本産の鞄の7割が作られているという。柳行李の製造が起源で、ここも1000年以上の歴史を誇っている。日本で唯一の「鞄団地」があるのも有名だ。

5. 山陽・山陰
日本刀の代表的な産地ならではの発展

良質の鋼が取れ、日本刀の産地で知られる山陰・山陽地方。刀の柄や鞆は鮫皮で装飾される。ここで勘違いしやすいのが「鮫」。日本の刀の装飾に使われていた鮫皮とは「エイ」のことである。現在では財布など小物にも使われるようになったこの「エイ」、実は日本の近海産ではなく、南シナ海やインド洋でとれたものが輸入されて使われていた。硬く丸や楕円の文様が特徴のエイ革は、日本刀の美しさにピッタリ。

5. 四国
日本を代表する手袋の産地

日本で作られる革手袋の90%以上が作られている東かがわ市がある四国地方。野球やゴルフをはじめとする一流のスポーツ選手が使用するグローブも、ここで作られた製品が多いという。なぜここまで皮革産業が盛んなのか。そのひとつの理由は土地の特性にあるという。温暖で、雨が少なく、川が多いというこの地域の気候や地勢は、革の加工に適している。世界に誇る、日本の技術がここにある。

7. 九州
女性用履物と馬の産地

九州は日本開史以来、諸外国の玄関口となってきた。中世〜近世にかけては中国よりの文明の伝来。近世に入れば西洋各国からそれまでになかったような新技術が続々と流入してきた。そして渡来人によって革の製法が「上陸」したのは、まさにこの地であった。古くよりその中心となった地である、北九州市は現代では女性用の履物の生産で知られる。また、熊本県は日本有数の馬の産地として名高い。気候が温暖で、革の原料となる畜産も盛んだ。

革の世界を知ろう『日本の革文化・世界の革産地』目次
  • Vol.7 ランドセル読本
    6年という長い年月を共にする大切なパートナー、ランドセル。実はここにもニッポンが誇る職人の技とものづくりへの想いが詰まっている。知れば知るほど、どれを選んでも同じという訳ではないことに気がつくはずだ。
  • Vol.6 革の国、紀州をゆく。
    日本の革の力を体感したい。その思いだけでこの地へやってきた。豊かな自然に囲まれた国、和歌山。かつては徳川御三家の一つであり、今は革の三大産地の一つである。その歴史と風土をかみしめながら、和歌山を、革を、旅する。
  • Vol.5 かばんの街「豊岡の旅」
    豊岡は歴史浪漫あふれる街。城崎温泉は1300年、出石そばは300年の歴史を誇る。いま、南北の観光地は、「豊岡鞄」を繋がりに賑わいを見せる。
  • Vol.4 革の街を歩く - 姫路
    姫路周辺地域は革なめしの工場が日本の中でも突出して集中している地域であり、全国の6割近いタンナーが姫路にある。新しい素材、色、加工と革の技術は日進月歩で向上している。その最前線がこの姫路なのだ。
  • Vol.3 革の街を歩く - 浅草
    年間600万人といわれる外国人旅行者のうち、約半数は浅草を訪れるという。浅草はまた外国人だけでなく、日本人にとっても古き良き日本に出会える特別な地であり、東京のキング・オブ下町といっていい存在だ。
  • Vol.2 世界の革産地を巡る旅
    人間の暮らしと密着している牛、馬、羊、豚が代表的だが、他にも革は無数の種類がある。ここでは世界中にある革とその国に伝わる技術の特徴を紹介しよう。
  • Vol.1 1000年以上の歴史がある日本の革文化
    日本の革の歴史は、飛鳥時代以前に大陸から渡来した人々によって、革の加工技術の多くが伝えられたとされている。ここでは、歴史とその地域の特性を紹介していく。

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