News
百靴繚乱2014 アートクラフトシューズ展 かわいい日本の靴
百靴繚乱 2014とタイム&エフォート
「百靴繚乱 2014」は〝NIPPON 靴 ミライ〟をテーマに、2013 年に引き続き、東京・銀座並木通りの「TIME&EFFORT」を会場として、新進若手のクリエイター、独自の靴づくりを追求する製作者や工房の商品を、定期的、またテーマ毎に展示・発表していくイベント企画です。昨年度は「女性靴職人展」「ハイヒール展」「地方靴職人展」「ベビー靴展」などを開催し、多くの来場者の注目を集めました。
今年度は、さらに企画内容・出品参加者の充実を図り、グローバル化に対応するメイドインジャパンの靴の確立、それを生み出すクリエイターの登龍門となることを目指します。また、個人製作者やハンドメイドシューズのアピールと市場拡大を図り、産業とのコラボによる新たな日本独自の〝靴の世界〟の構築に結びつくことを願っています。
会場となる「TIME&EFFORT」は、日本の革と革製品の魅力をPRするために2012年8月、(一社)日本皮革産業連合会が開設したショールームショップです。若手育成や新製品発表の舞台として注目のスペースであり、その一環として、今回のシリーズ企画「百靴繚乱2014」も開催されます。
靴は人と人をつなぎ、人は靴と共に成長する――新しい日本の靴の世界を拓く舞台にご来場、また取材等よろしくご協力ください。
アートクラフトシューズ展について
現在、日本には靴学校(履修期間1年以上)や靴教室(プロ養成および趣味教室)が、200程度あると推定されています。その大半がハンドメイドの靴づくり技術を教えており、卒業後、靴製作者として独立自営する人も年々増加しています。今回のアートクラフトシューズ展では、それらハンドメイドシューメーカーの先駆的な人、注目されるブランドの中から、特にアニメ&フィギュア世代に支持されている日本独自のカジュアルテイスト(ストリート感覚およびカワイイ感覚)の靴をピックアップして展示いたします。そこに、デザイナーが生み出すマシンメイドの靴やハンドソーンウェルテッド技術を競い合うようなオーダー靴の世界とは異なる、自由で遊び心あふれる日本ならではの靴表現と、クールジャパン、カワイイファッションに結びつく新たなメイドインジャパン製品の可能性が見出されるはずです。
出品クリエイター
曽田耕(東駒形・KO)、飯田英樹(大阪・凸&凹)、中澤聡(名古屋・マチュピチュ)、関口善大(調布・関口善大靴工房)、岡野克俊(豊橋・フォセッタバルバ)、春日幹生(入谷・アテリエオーパ)、木佐木愛(橫浜・キサキシューズ)
展示概要
開催日:6月20日(金)~29日(日) 10日間 12:00~20:00(土・日は11:00~19:00)
会場:TIME & EFFORT 東京都中央区銀座8-5-4 銀座マジソンビル1・2階
TEL: 03-6274-6950
展示:7人の出品クリエイターの靴を各7~10点。製作背景や商品概要のパネル、カタログによる紹介。
期間中の土日などには、出品者による製作実演などのパフォーマンスを予定している。
(百靴繚乱2014 予定 7月/ルームシューズ&スリッパ展、8月/女性靴職人展 2014)
■ アートクラフトシューズ展 出品者プロフィール
飯田 英樹 凸&凹(大阪)
2007 年よりハンドメイドシューズ凸&凹の製作をスタート。個展や展示会でコレクションを発表、個人やセレクトショップなどのオーダーを受けている。独特の丸みを帯びたトゥライン、デザイン感覚、そしてベジタブルタンニンレザー使いが特徴。ファッションショーやコマーシャル用の商品の製作も行っている。
岡野 克俊 フォセッタ・バルバ(豊橋)
2002年より豊橋で個人製作活動、靴教室を始める。05年に「フォセッタ・バルバ」ブランドの展開をスタート、11 年にはアトリエショップを開設している。グラフィカルなレーザープリントレザーを使ったハンドメイドシューズが注目を集め、中京・名古屋地区の人気ブランドになりつつある。
春日 幹生 アテリエオーパ(東京・入谷)
浅草靴メーカーの三代目であり、ハンドメイドワーカーとしても活躍中。セレクトショップの小ロットOEMを企画から行うかたわら、下町・入谷にアトリエショップを構え、夫婦ユニットを組み、アート感覚のオーダーシューズを手掛ける。2013 年からはベビー子供靴も展開している。
木佐木 愛 KISAKISHOES(橫浜)
OL生活のかたわら靴づくりを続けること15年、2012年に満を持して独立、工房および靴教室を開き〝靴生活〟に。つくる喜びが伝わってくるような明るく楽しい靴、一方で、一片の革までも無駄にせずに活かす工夫をアート表現に結びつけている。
関口 善大 関口善大靴工房(東京・調布)
2001年より」靴づくりをスタート、03年には工房、そして教室を開き独立。13年春に調布に移転。楽しい靴、面白い靴、アート表現にこだわった〝立体造形〟としての靴づくりに加え、近年は、木型づくりの研究を行うなど快適歩行へのアプローチも強めている。
曽田 耕 KŌ(東京・墨田)
90年代より独学で靴づくり、98年よりギャラリー個展を中心に、展示・受注会を行うなど、ハンドメイドシューズ分野のパイオニアとして活躍している。今や、つくる、くらす、ふれあう――靴づくりを通して一つの生き方を表現するカリスマ的存在。そのアート感覚あふれる靴の価値はますます高まっている。
中澤 聡 マチュピチュ(名古屋)
2001 年よりオーダー靴製作をスタート。07 年より靴教室を名古屋で開設している。パッチワーク感覚、アップリケ感覚のメルヘンチックな靴づくりを得意としている。誕生日などのプレゼント用などに注文する人が多い。自由な発想力とアート的な表現力のこれからにさらに期待したい。