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第87回靴の記念日式典レポート
3月15日、東京・外神田 神田明神御神殿にて、第87回靴の記念日式典(主催 日本靴連盟)が行われました。
例年の会場、東靴協会・西村記念ホールから神田明神に会場を移し恭行。神事・式典を行う予定でしたが、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を鑑み、参加者の健康・安全面を考慮して式典は中止に。
神田明神 岸川雅範権禰宜により神事のみ行い、終了後は出席関係者による記念撮影で締めくくりました。
「靴の記念日の由来は佐倉藩出身の西村勝三翁が、明治維新の近代産業振興と洋式化が国策として進められるなか、陸軍省の大村益次郎の要請により、1870年、築地入船町に造靴所をつくってから、今年がちょうど150年。
こうして皆様とご一緒に靴の記念日を祝うことができますのも、佐倉藩主堀田家のご先祖や家老職であった方々のご支援を受け、西村翁が靴の組織的な製造を手掛け、産業に育ててくださったことに始まり、今日まで大変な苦難の道を乗り切ってくださった多くの業界諸先輩方のおかげだと感謝しております」(日本靴連盟 会長 笠井庄治さん)
靴の記念日関連イベントのプロデュース・監修ご担当の城 一生さんは、自身が主催するシューズメディア「シューフィル ニュース」からメッセージを発信。
「今年は、日本に靴産業が誕生して150年の節目に当たる年。コロナ禍でさまざまなイベントが中止・延期になるなか、来賓招待、祝辞などの式事、直会などを行わない縮小した形でしたが、先人への敬意と靴への感謝を表すために業界を牽引する企業・団体の代表者が集い、神事を執り行いました。
産業150年とコロナ禍。ともに、靴産業・企業の中長期的課題、体制・構造の抜本的な改革を迫るエポックメイキングな出来事として、長く歴史に残ることになるでしょう」(城 一生さん)
メモリアルイヤーの幕開けに相応しい厳かなひととき。程よい緊張感が心地よく背筋が伸びる、3月の日曜日。晴れやかな空、麗らかな陽気とともに靴業界の先駆者たちが見守ってくださっていたかのようです。
日本靴連盟・東靴協会では、この記念すべき年を彩る、さまざまな取り組みを計画中。
新型コロナウイルス感染の推移を考慮しつつ、安全対策を万全にし、行われる予定です。当サイトでもお知らせしてまいりますので、どうぞお楽しみに。