VideoジャパンレザーVOICE

TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE」ダイアリー 第6回

放送後記

TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE
ダイアリー 6

進化するジャパンレザーのトピックと製品をご紹介

11月16日、「ジャパンレザーVOICE(#レザボイ)」第六回を無事放送いたしました。ご視聴くださった皆さま、ありがとうございます。フェイスブックライブ配信ではオープニング終了後、最初のコーナーをお休みさせていただいておりますが、ご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は穏やかで秋らしい秋でしたね。レザーファッションを楽しんだ方も多いと思います。ハロウィンが終わり、各地でイルミネーションの点灯がスタート。一気にクリスマスに向けた取り組みが増えていますね。当番組のクリスマスギフト提案はいかがでしたでしょうか?どうぞ参考にしていただけますように。

今回の放送分も一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」での見逃し配信時には見やすくブラッシュアップいたしますので、お楽しみに。

富田興業株式会社代表取締役社長 富田 常一氏

富田興業株式会社代表取締役社長 富田 常一氏

サステナブルレザーが
新しい時代を切り拓く

第一特集は恒例企画「キーパーソンインタビュー」。皮革業界の第一線でご活躍のキーパーソンにご登場いただき、いま注目の話題をお聞きしてまいります。今回のゲストは、富田興業株式会社代表取締役社長 富田 常一氏。皮革業界と浅草および東東京の街づくりに尽力し幅広く活動なさっていらっしゃいます。

LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ®)

富田興業株式会社の皮革卸の老舗企業。伝統にイノベーションを加えることで次世代へと受け継ぐことができる新しいジャパンレザーを提示しています。その代表的な存在はサステナブルレザー「LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ®)」。食の副産物である皮の鞣しや染色に、植物由来の副産物(ポマース)を再活用するサステナブルな革づくりです。 生活者・生産者・皮革服飾業界など、社会のさまざまな想いや声の重なるところに生まれた、これまでの「消費」に変わる「持続可能な循環経済志向のデザイン」が素晴らしいですね。

コーヒー、ワインに続き、茶葉のポマースを利活用。大手企業・伊藤園とのコラボレーションが実現し、やさしいグリーン色で仕上げています。メディアでも話題となり、2022年6月には、人気ニュース番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(テレビ東京系/月~木22:00~、金23:00~)で紹介されました。

LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ®)

当番組第一回の「ジャパンレザー 旬暦」製品紹介のコーナーでピックアップした、かばん産地 兵庫県豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄」では、お茶を飲んだあとの茶殻活用し鞣した「LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ®)」を使用。茶道、お茶のお道具入れとしても使える鞄や、レトロなデザインの鞄、ペットボトルホルダーなど、ユニークなコレクションを発表し、ジャパンレザーファンの人気を集めています。

サステナブルをテーマにした新プロジェクト「LEZZA RESILIENCE PROJECT(レッザレジリエンスプロジェクト)」もスタート。国際ファッション専門職大学との産学協同の取り組み。これまで、製品化されることがなく、タンナーや皮革関連企業の倉庫にストックされていたD級レザーの問題解決に対し可能性を明確に提示。

牛さんの爪サロン

そのなかのひとつ、「牛さんの爪サロン」が日本最大規模を誇るレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード2022」学生部門 最優秀賞を受賞。D級レザーの表面の傷に着目し、「傷があるなら傷をつけてもいい用途で考える」という発想で猫の爪とぎ「牛さんの爪サロン」がつくられました。革の小さなパーツを縦にして箱に敷き詰めたこの作品は、シンプルながらフォトジェニックで、「東京レザーフェア」などの展示でも目をひきました。

「ジャパンレザーアワード2022」受賞作品一般公開(無料)イベント(12月1日~2023年1月6日/新宿マルイ本館1F「b8ta-Tokyo 新宿マルイ」エクスペリエンスルーム)で展示されていますので、お近くにお出かけの際はぜひご覧いただきたいです。

革の街 浅草から世界へ発信!

2022年10月に開始された世界最高峰の皮革見本市「リネアペッレ」に富田興業株式会社が出展。「LEZZA BOTANICA(レッザ ボタニカ®)」および新作を発表し、海外のビジネスパーソンに高く評価されたそうです。その会場では、今回富田氏が着用なさっていた、革の法被(はっぴ)も大好評。「ぜひ売ってほしい」という熱烈なラブコールがあったのだとか。

革の法被

江戸時代の火消しのユニフォームは革半纏かわばんてん。革の難燃性を生かして用いられたそうです。法被の襟もとにあしらわれたのは、家紋ではなく、なんとQRコード。海外での見本市ということで、同社の英語サイトにアクセスできるそうです。伝統的な革製品と最新技術のハイブリッドにワクワクしますね。浅草という歴史ある街と、街を代表する産業と、たくさんの人たちを熱い想いで巻き込みながら、次世代へ手渡すバトンのような先進的な活動で知られる、富田氏を象徴するようなアイデアです。

人気イベントへと成長した「浅草エーラウンド」などにより、「奥浅草」の認知度が高まり、都営バスのバス停に採用されるなどすっかりお馴染みになりました。カフェや若手クリエイターのアトリエショップが続々とオープン。状況の回復より、街に活気が戻ってきました。靴の街・革の街 浅草からレザーファッションのムーブメントが生まれ、国内外問わず、ショッピングツーリズムを楽しむ来街者がますます増えそうですね!

YouTubeでの公開動画はこちら