VideoジャパンレザーVOICE

TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE」ダイアリー 第4回

放送後記

TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE
ダイアリー 4

レザーの季節・秋を彩るイベント&トピックをご紹介

9月21日、「ジャパンレザーVOICE(#レザボイ)」第四回を無事放送いたしました。前回お休みさせていただいたフェイスブックライブ配信も行いました。ご視聴くださった皆さま、ありがとうございます。

レザーの季節・秋を彩る、イベントやトピックなどさまざまな情報をお届けいたしました。今回の放送分も一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」での見逃し配信時には見やすくブラッシュアップいたしますので、お楽しみに。

株式会社丸喜 代表取締役社長 藤田晃成氏

株式会社丸喜 代表取締役社長 藤田晃成氏

「ジェンダーレスパンプス」を履きこなす藤田氏の情熱と着こなしに注目!

第一特集「キーパーソンインタビュー」四回目のゲストとして株式会社丸喜 代表取締役社長 藤田晃成氏をお迎えしました。皮革業界の第一線でご活躍のキーパーソンにご登場いただき、いま注目の話題をお聞きするこのコーナー。今回も盛りだくさん。藤田氏の活動の幅広さに驚かされました。

藤田氏は、皮革卸 株式会社丸喜 代表取締役社長に就任され、業界紙やメディアなどの取材対応も多い、皮革業界のトレンドリーダーのおひとりとして知られています。ファッションリーダーとしてもお馴染み。取材当日コーディネートを披露していただくと・・・足もとは、なんとパンプス! 

株式会社丸喜 代表取締役社長 藤田晃成氏

藤田氏が参画する浅草発ジェンダーレスパンプス「TUTTI(トゥッティ)」をご紹介くださいました。ウォーキング動画もプラス。洗練されたコーディネートと美しいウォーキングに目を奪われます。靴の街・靴の街 浅草を盛り上げるべく、積極的に着こなし提案、情報発信なさっています。スーツ×ハイヒール 新しいマッチングが鮮烈でした!

さて、東京・奥渋谷 渋谷区立松濤美術館で開催中の「装いの力 -異性装の日本史」(2022年9月3日~10月30日)が話題です。

「男性か女性か—人間を2つの性別によって区分する考え方は、私たちの中に深く根付いています。しかしながら、人々はこの性の境界を、身にまとう衣服によって越える試みをしばしば行って きました。社会的・文化的な性別を区分するための記号である衣服をもって、生物学的に与えられた性とは異なる性となるのです。もちろん、異性装を実践した人物の性自認や性的指向は非常に多様なものであり、それらが異性装とともに必ずしも変化するということはありません。

日本には、ヤマトタケルをはじめとした異性装をしたエピソードの伝わる神話・歴史上の人物たちが存在するほか、異性装の人物が登場する物語や、能・歌舞伎といった異性装の風俗・ 嗜好を反映した芸能も古くから数多くあります。

古代から近世を経て、西洋文化・思想の大きな影響下にあった近代日本社会では、一時期、異性装者を罰則の対象とする条例ができるなど変化がおとずれますが、それでも現代まで異性装が消えることはありませんでした。(中略)

近年では、人間に固定の性別はなく、従って<男性/女性>という二者択一の規定を取り払い、多様な性のあり方について理解し、認め合うという動きがでてきたものの、実際には性別における二項対立の構図は いまだに様々な場面で目にするものでしょう。男らしさ、女らしさとは何なのか。日本における異性装の系譜の一端を辿ることで、それらがどのように表現されてきたのかということを探り、<異性装>という営みの<これまで>と<これから>について考えます」(「装いの力 -異性装の日本史」プレスリリースより)

同展プレスリリースにあるように歴史的な観点からも日本の文化に根差している、異性装。同展でピックアップされている森村泰昌氏のアート作品やドラァグ・クイーンによるエンターテインメントのコスチュームのような、現代アートやパフォーマンス、非日常の表現だけてなく、ジェンダーにとらわれない装いが「ビッグシルエット」ブームともに拡張し一般化しています。

一方、近年のトレンド「Y2K(2000年前後)ファッション」では、クロップド丈のトップスが新鮮なアイテムとしてリバイバル。フェミニン且つセクシーなスタイルが懐かしく新鮮なルックとしてとらえられています。セレブリティへの憧れとして、日本国内における「ギャル文化」との融合により拡散していった当時の時代背景とは乖離しているようです。「ミレニアムブーム」、「ITバブル」により、「リーマンショック」まで続く短期的な景気浮揚や広がりつつあったグローバル感覚など、コロナ禍の閉塞的で混沌とした現在にはないハッピーでポジティブなニュアンスが憧れの対象となっているのでしょう。そんなトレンドの「ヘルシーな肌見せ」「女性らしい」着こなしが人気を獲得しているからこそ、相対するジェンダーレス(性差のない)なスタイリングも存在感を放ちます。

旧態依然とした日本的な共有意識、ドレスコードや表層的な記号に振りまわされることなく、「美しいものを身に着けたい」という想いそのまま、日々のコーディネートに取り入れることはプリミティブな願望の発露であり、それらを受け入れる空気感が醸成されつつあります。もっと身近に感じたいジェンダーレスファッションの提案、ぜひ、配信でもご注目ください。

株式会社丸喜 代表取締役社長 藤田晃成氏

藤田氏は「レザーソムリエ」の講師をご担当。皮革業界では、皮革及び革製品について正しい知識をもっていただき、皮革および革製品を愛用し、楽しみ、より多くの皆さまに使っていただきたい、そんな想いから皮革講座や皮革試験などを活用し「レザーソムリエ」を育成。革とは何か、皮革の種類や鞣しの方法、革の良さやお手入れ方法など幅広く学んでいただき、レザーライフを多くの皆さまに楽しんでいただけるよう、SNSで情報発信されています。

皮革講座受講者の皆さまの次なるチャレンジとして「レザーソムリエBasic(初級)資格試験」が2022年11月6日に行われます。

「レザーソムリエBasic(初級)資格試験」は、その中でも初心者を対象としたものです。皮革素材の特徴や違いにはじまり、クツやカバン、ベルト、レザーウェアなどに関する基礎知識、さらにはケア・お手入れなど、革に関する基礎知識を網羅的に問う資格試験となっています。

合格すると、ビジネスパーソンの皆さまは、日々の業務や接客、商品説明に生かされるほか、就職・転職の際にもわかりやすい信頼の目印ともなりますね。試験申込は11月3日まで。どうぞ、お見逃しなく。

藤田氏が代表取締役社長として率いる株式会社丸喜は営業ご担当者、企画ご担当者の方々が若い世代の方が多くて、いつも活気がある企業。メーカーの若い企画担当者に寄り添う提案が好評なのだそうです。さらに、若い世代のユーザーに向け、ファッション業界を目指す若手支援活動も推進。ファクトリー見学などを積極的に行っています。「サステナブル」の影響が皮革業界にも波及していますが、日本の革と革のものづくりの在り方とその魅力をしっかりと知っていただくきっかけをつくっていただき、ほんとうにうれしいです。

従来の皮革業界の方法論だけでなく、新しいアプローチを開拓なさって、ジャンルにとらわれない活動をなさっていますが、意外な一面が。ファッションフリークの藤田氏は、皮革業界でも有数の鉄道ファン、鉄ヲタとしてお馴染み。しかも「乗り鉄」なのだそうです。

先日開催されたレザーソムリエの「皮革講座」仙台会場へは、新幹線ではなく、常磐線の特急で4時間46分かけて移動なさったのだとか。東日本大震災の影響で常磐線は一部区間が不通となっていましたが、2020年、ついに全線開通。車窓を眺めながら、復興エリアの皆さまに想いを馳せて、心のなかでエールを送っていたというお話、感激しました。時間の都合上オンエアが叶わなかったのですが、見逃し配信時に完全版の動画を公開予定ですので、ご期待ください。