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TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE」ダイアリー 第9回

TIME&EFFORT ジャパンレザーVOICE ダイアリー 9回   -no.2-

個性派ジャパンレザーから選ぶ名刺入れ・カードケース

個性派ジャパンレザーから選ぶ
名刺入れ・カードケース

「ジャパンレザー 旬暦」では、毎回四季折々、そのときどきに合わせた、おすすめのアイテムをご紹介。今回のテーマは、「名刺入れ・カードケース」。この春、新生活をスタートする方、人事異動、昇進、転職などによって新しい環境、新しいステージを迎える皆さまに向けてご提案いたしました。

名刺入れ・カードケースは、名刺交換のとき、コミュニケーションのきっかけになったりして、場が和みますよね。会話が弾むような、いい意味での「イジリシロ」「イジラレシロ」のある個性派をセレクト。上質なレザー、ストーリーがあるレザーは、ブランド製品の記号性にはない、付加価値性があり、持つ人の個性を際立たせてくれますよ。さらに、名刺交換の機会が少ない職種の方にぴったりの、マルチユースタイプもピックアップいたしました。 掲載情報は2023年3月時点のものです。

【ホークフェザーズ】

黒桟革 風琴マチ名刺入れ
18,700円(税込み)

黒桟革 風琴マチ名刺入れ

3色展開
(ブラック、ブラウン、ブルー)

「Hawk Feathers」は株式会社ラモーダヨシダのオリジナルブランドです。創業55年革財布メーカーがオリジナルで設計・製造。東京・浅草橋で1961年に創業以来、 財布と革小物ひと筋にメーカーとして製品を生産し続けています。財布屋が考える「本当に良い革財布、革小物」を展開。厳選した素材と国内トップレベルの日本人職人の仕立てによるコレクションです。

「黒桟革」はレザーファンにお馴染みの「黒桟革」は、「革の黒ダイヤ」と称され、黒毛和牛の革表面に日本古来の伝統技法である「漆塗り」を施した、まさに「日本の革」と呼ぶべき国産レザーです。単に漆を塗りこむのではなく、漆塗りに最適な下地(ベースとなる革)を作るため革の鞣しを含むすべての工程をタンナーである皮革産地・姫路の坂本商店が行っています。

白く鞣した原皮に、植物から取った渋、そして液状の鉄を浸透させて下地を製作します。その後、職人の手作業で、革に漆を塗り、乾燥させ、さらに漆を塗る、という工程を繰り返します。それにより、漆にボリューム感と深みにある輝きをプラス。非常に手間のかかる工程となるため、熟練の職人でも、月に20枚ほどしか生産できない、希少な革です。

古くは甲冑に用いられ、現在でも剣道の防具に使用されているそうですので、剣道に打ち込んでこられた方、歴史好きの方へのギフトにもぴったり。最近は歴史好きの女性、「歴女」も増えていますので、ジェンダーレスで使えるのもうれしい。日本の歴史や戦国武将に想いを馳せて・・・新しい推し活アイテムになりそう。

【サンバッグ坂本】

シャイニングクロコダイル名刺入れ
無双タイプ(BK209)
30,800円(税込み)

シャイニングクロコダイル名刺入れ

7色展開
(シクラメン、ワイン、ダークブルーグレーほか)

熟練職人の技が光る、クロコダイル・オーストリッチ・パイソン等の爬虫類皮革メーカー、サンバッグ坂本の名刺入れ・カードケースです。クロコダイルの艶、煌めき、模様、この美しさは唯一無二。世代を超えて、ユーザー、レザーファンに愛されています。

シャイニング加工は、グレージングとも呼ばれ、染色した革の表面にタンパク質バインダーを塗布し、メノウの石で200キロ以上の力をかけ摩擦して焼いて仕上げたものです。メノウというとパワーストーン。ラッキーなパワーに期待したいですね。

クロコダイルレザーは、「かけがえのない地球上の貴重な野生動植物を保護し、絶滅から守ろう」という考えから、ワシントン条約を順守し厳正に扱われています。ワニに関しては、現在世界で使用されているワニ革の80%以上が養殖されたものです。野生の動物の捕獲が認められている国々では、ワニ皮によってもたらされる収入がパプアニューギニアのように地域住民の唯一の現金収入源となっている国もあり、慎重に管理されて、持続可能な利用に努めています。

ワシントン条約に基づき正しく輸入された皮革を使用し、さらに日本国内で造られた日本製品であることの証である、JRAタグもついています。いいものを選ぶ目印ですので、ぜひ、チェックしてくださいね。

【フェソン】

迷彩エンボス加工牛革折りたたみ名刺入れ
9,790円(税込み)

迷彩エンボス加工牛革折りたたみ名刺入れ

3色展開
(黒、紺、茶)

「FESON」は株式会社山万のオリジナルブランド。日本製かつ最高級のクオリティーで紳士物の皮革袋物や皮革文房具を熟練の職人が製造しています。オーソドックスな形はもちろんのことですが、独自で開発した切れ目商品のコバ処理技術、風琴マチや隠しミシンなどの昔からの技法を使った製品も特徴です。

およそ30枚も名刺を収納できます。革を折りたたんでいるため、使用する面積が大きく裁断できる数が限られる贅沢な使い方をしています。マチがないので収納時に引っ掛かりがなく入れやすく、横幅もコンパクト。シンプルなデザインですが、ディテールが凝っていて、手に馴染みます。

エンボス加工による迷彩柄は、角度によって浮かび上がるので、さり気なく、ビジネスシーンで使っていただけそうです。

【デコブランシェ】

KYOUKA SOLID 小さなお財布としても
使えるカードケース(d-03-15)
12,100円(税込み)

KYOUKA SOLID 小さなお財布としても使えるカードケース

単色タイプ:2色展開
(ネイビー、パープル)
多色タイプ:4色展開
(ブルー、ピンク、オレンジ、ターコイズ)

「decobranche(デコブランシェ)」は、日本国内の職人が小さな工房で生産。 熟練の職人により新感覚のレザーコレクションをリリースしています。一枚の革に詰め込まれた日本の伝統技術が秀逸。まさに革の立体アートといえそう。

ピッグスキンを使用し、友禅染めの技法を取り入れ、一色ずつ染めていきます。独特な凸凹の花柄を作り出すために、染色した革にさらに特殊加工を施すことで、1枚の革が3分の1ぐらいまで縮み、通常の革製品よりも、膨大な時間とコストをかけた贅沢なつくりです。さらに友禅染めの革は、天然の革の質感が残り、さらに軽くてソフトに仕上げています。

内側はジャバラタイプでカードが見やすく整理しやすい仕様。中央にはファスナーつきポケット。硬貨や紙幣を収納できます。外ポケットはオープンタイプ。ICカード乗車券や使用頻度の高いクレジットカード、ポイントカード、一時的に収納したい裾上げなどの引換券などをスムーズに出し入れできそうです。

【エヌナンバー】

ミニミニウォレット
8,800円(税込み)

ミニミニウォレット

3色展開
(ブラック、シルバー、ゴールド 素材違いのバリエーションあり)

お財布ですが、カードケースとしても人気のアイテム。牛革にエンボス加工し輝きと個性をプラス。角度によって光を取り込みキラキラします。手にするたびに気分を上がりますね。

シルバーとゴールドの箔貼りは和歌山県の表面加工が得意なタンナーさんで革づくりしています。タンニン鞣しのエイジングを楽しめる黒い革は東京の墨田区で革づくりしています。同じエンボス型を使用してもそれぞれに個性が異なり楽しめるアイテムになっています。

注目のクリエイターブランドとしてもお馴染みの「エヌナンバー」。デザイナー 三上直美さんが手がけ、全国各地の百貨店でポップアップイベントを開催するなど、支持が広がっています。

「n.number(エヌナンバー)」はnatural number、自然数のこと。自然数は「存在する」を認識するために生まれました。「存在する」を受け入れることから、すべてははじまります。「本質はシンプルで美しい」を、ブランドポリシーに掲げ邁進。女性クリエイターが働く女性たち、すべてのビジネスパーソンにエールをおくっています。

繊細な感性が息づいていて、「かわいい」「かっこいい」といったありきたりの形容詞がしっくりこない、洗練された佇まい、特別感のあるプロダクトが素敵。内側の仕様もシンプルで使いやすいですね。マルチユースがいいけれど、スマホショルダーに収納できるコンパクトなサイズ感がいい、という方におすすめです。

YouTubeでの公開動画はこちら

「SOKA LEATHER」公式ウェブサイト

話題の作品が草加に里帰り
「THE LEATHER SCRAP KIMONO
展示」

第三特集「注目コンテンツDIG」では、注目していただきたいコンテンツをおすすめさせていただきました。まず、「THE LEATHER SCRAP KIMONO 展示」をお知らせいたしました。

皮革産地 埼玉県草加市の伝統産業展示室「ぱりっせ」で篠原ともえさんによる作品「THE LEATHER SCRAP KIMONO」里帰り展示が2022年12月から行われ、好評につき、2023年も継続。3月31日まで行われています。

一般社団法人 日本タンナーズ協会の「革きゅん」プロジェクトの一環で制作された「ザ レザー スクラップ キモノ(THE LEATHER SCRAP KIMONO)」は、国際的な広告賞、第101回ニューヨークADC賞(THE ADC ANNUAL AWARDS)、東京ADC賞も受賞。

第101回ニューヨークADC賞「The ADC Annual Awards」は、世界で最も古い広告デザインの国際賞。篠原さんの作品は、企業ブランディングやグラフィックデザインの側面に焦点を当てたブランド・コミュニケーション部門でシルバーキューブ(銀賞)を、ファッションデザイン部門ではブロンズキューブ(銅賞)を受賞したそうです。

篠原さんが草加に来て、インスピレーションを受けたという、エゾシカ革が伊藤産業で鞣されている様子などいい写真がたくさん掲載されています。世界で認められたジャパンレザー、ほんとうに誇らしいですね。作品展示を記念したスペシャル動画も公開され、とても好評!草加をよくご存じでない方にも、わかりやすくまとめられています。何度も見たくなる内容ですよ。

新生活応援企画「Gift for New Life」

人気サイト「ジャパンレザーガイド」のスペシャルコンテンツ「Gift for New Life」では、新しい季節、新しいライフスタイルに相応しい、ジャパンレザーを厳選リストアップ。新生活のスタートに、次のステージへ向けた目標・ご褒美に。慌ただしい毎日に寄り添うパートナー、定番アイテムが多数掲載されています。人気ブランドから厳選された逸品ぞろいです。

「Gift for New Life」公式ウェブサイト

バッグ、シューズ、財布、名刺入れ、ペンケース、お手入れのスターターキットなどなど幅広く紹介されていますので、ギフトをお探しの方にもおすすめ。上質なジャパンレザーは、まるでファンファーレ!自分と対峙し、常に最高のパフォーマンスを更新すべく駆け向ける毎日を鼓舞してくれますよ。

YouTubeでの公開動画はこちら

ジャパンレザーVOICE

なお、「ジャパンレザーVOICE」では、各回のリアルタイム放送後、鳥越アズーリFM公式チャンネルJLIAtv(一般社団法人 日本皮革産業連合会公式チャンネル)で見逃し配信で再度ご視聴いただけます。配信開始日はSNS等でお知らせいたします。ご期待ください。次回の放送は、3月15日の予定です。どうぞ、お楽しみに!