シューワード玉手箱
靴職人名語録
靴は我が人生。
靴づくりは天職。私の血の中には靴(の精霊)が流れている。
半ちくなものはつくらない。
人を感動させる靴が創りたい。
つくっている時のハラハラ、ドキドキ、心遣い、迷い──靴はオレの永遠の恋人だね。
私は靴を愛している。ただし、私が愛しているのはいい靴だけだ。
私は、足が大好きだ。足は、私にいろんなことを語りかけてくれる。
世の中にまったく同じ形をした足は存在しない。
女性の足は美しい。その足を美しく飾り、女性が美しくあるための靴をつくりたい。
子供の足は、靴によって形をつくられる。
人間の歩き方に流行がないように、靴の機能には流行がない。
人は一生に地球2周分に相当するだけ歩く。だから、靴は、歩くことがうれしくなる器でなければならない。
身体の一部のように、履いていることを意識せずに歩ける靴が理想です。
歩けなかった人が歩けるようになる。そんな靴をつくることが、私の使命であり、誇りであり、喜びです。
靴は人生を語る道具であり、文化そのものです。
歴史と生産技術を融合させて新しい文化を生み出す。私は、そんな靴づくりに挑戦している。
なぜ手づくり靴にこだわるのか──歴史を担なっている充実感と一足の靴を仕上げる達成感と満足感を味わえるからだ。
大量生産、大量販売という消費文明は限界にきている。高度な技術に裏付けられた手づくり靴の”価値”こそ今日的な価値です。
我々は商品ではなく、靴をつくっている。工業化しつつも、一足一足の職人芸を追い求めている。
不可能に無限に近付く。無限に挑戦するのがボチエ(オーダー職人)の仕事です。
私のつくる靴には、すべてハートがあり、一針一針昔ながらの手縫いでつくっています。このつくり手の気持ちは、きっと履かれる側にも伝わっていく、と信じています。
靴型削りは地味で根気のいる仕事。そして、常に真剣勝負。一削りで履き心地が変わってしまう。
靴づくりはまるで宇宙。無限の広がりを体験できる。
靴づくりに大切なことは三つ。素材、道具、そして技術。この三つの組み合わせで、できあがる靴が決まる。
美しいラインと快適性。この二つが調和した靴が理想だ。
つくりにくい靴はデザインに無理がある。手が、デザインの良し悪しを教えてくれます。
手加減。これは機械にはできない。手製の良さは、手加減の優しさが靴に表現できることです。
靴をつくる際に、作り手が最もイメージしなければならないのは、その靴が誰かに履かれている姿だ。
手の内で靴をつくる。それは自立・独立の生き方の始まりであり、いい人間関係をつくり出すことにつながる。