シューワード玉手箱
子供と靴
おとなの疲れた靴ばかりならぶ玄関に
小さな靴は おいてある
花を飾るより ずっと明るい
下駄とズック靴しかはいたことのなかった私が、初めて革の靴を履いたのは中学二年の時だった。
それは忘れもしない、アメリカ製の一本ベルトの赤い靴。
底は厚い革底で、今思い出しても、とびきり上等の靴だったと思う。
足は、成長していく子供には一番大切なところでしょ。だから、いい靴をはかせてあげたいです。
昔、玄関先で
僕の新しいクツと
母親の古くて
ぼろぼろのクツが
並べてあった時
僕はそこで
何か大きなものを
母親からもらいました
カッコいい姿勢、歩き方、身体をつくるには、脚が肝心。だから、子供靴が大切なんです。
子供たちは活発でひどく乱暴な靴の履き方をする。子供は1日に平均2万回の「足踏み」をする。
──活発な子供のこの2万歩は、1日当たり8マイル(約13㎞)に相当する。
もし、靴がこのような調子で3カ月も酷使されると、子供は約700マイル(約130㎞)に相当する距離を歩いたことになる。
子供の靴は子供の衣類より大事な道具です。靴の良し悪しによって、足の健康と体の成長は大きく変わります。
子供は、靴が小さくなって、足が痛くても、小さいから痛いとは言いません。気づくのは、親の役割です。
3歳以下の子供は8週間、それ以上の子供は3カ月に1度、靴が小さくなっていないかチェックしてあげなくてはなりません。
多くの親たちは(また、靴屋さえも)小さくなった靴がどのくらい深刻な問題を抱えているか、ということを認識していない。
赤ちゃんから子供へ、足の成長過程において、もっとも大切なのは最初の6年間です。
この間に靴代を節約して悪い靴をはかせると、大人になってから足の障害、時には全身の障害になって表れます。
一時の靴代と一生の健康、どちらを守ることが本当の節約か、お母さんに考えて欲しいと思います。
小学生の頃、暁テル子の「東京シューシャンボーイ」(昭和26年)や宮城まり子の「ガード下の靴みがき」(昭和30年)なんて歌が流行った。
──実際に、東京の盛り場などには、戦災孤児の靴みがきの少年が大勢いた。
初めての子供のときは、男の子だろうと女の子だろうと、最初に履いた靴が履けないくらい大きくなっても、親はそれを捨ててしまう気にならないんです。
小さい頃から両親が、いい靴ばかりはかせてくれて、それで靴がすごく好きになって、その好きな靴をとにかく作りたかった。
私はよちよち歩きのころからわが家の真向かいにある村の靴修理屋ルイジ・フェスタのところに入りびたっていたという。
小さな椅子にちょこんと座って、大きな瞳を輝かせて靴作りに見入っている幼児の姿は、きっと職人たちには滑稽だったに違いない。
赤い靴白い靴仲よくゆこよ
花の咲く路 草の路
雲のかげから お陽さまのぞきゃ
靴の先にも ニジがわく
赤い靴白い靴 黄色い靴も
みんな仲よし お友だち
はねておどれば こだまになって
遠いお空に 靴が鳴る
おくつの中におばあさんがござる
子供がどっさり しまつがつかない
おかゆばっかり パンもなにもやらず
おまけに こっぴどくひっぱたき
ねろちゅば ねろちゅば このちびら
きゅっきゅっきゅうとくつをみがこう
おおきなくろいパパのくつ
きゅっきゅっきゅうとみがいたら
きゅっきゅっきゅうとひかるよ