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8/18-30 「シューシューヒストリー・オブ・ジャパン」出展レポート

8/18-30 「シューシューヒストリー・オブ・ジャパン」出展レポート

日本の靴150年・靴の浅草150年記念企画「シューシューヒストリー・オブ・ジャパン」が2020年8月18日から30日まで東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センターで行われました。

今回のメインコンテンツは、靴ミュージアム3館のアーカイブの特別展示。皮革産業資料館(東京・浅草)、リーガルアーカイブス(千葉・浦安)、松永はきもの資料館 あしあとスクエア(広島・福山)、それぞれの貴重な収蔵物をお披露目。

「2020年は、我が国初の靴工場が1870(明治3)年に誕生してから数えて150年となる節目の年です。その年を記念して、国内3館の靴ミュージアムから日本の靴150年の歴史を物語る"靴産業重要文化財"とも言える資料や名靴をピックアップして紹介します」とディレクションをご担当の、クツミライパートナーズ、シューフィルC&Cネットワーク 代表 城 一生さん。

松永はきもの資料館 あしあとスクエア

メモリアルイヤーに相応しい企画として、日本唯一の本格的な靴履物関連博物館、松永はきもの資料館の東京での展示が実現しました。同館は日本はきもの博物館として開設され、福山市が運営管理を引継ぎ、2015年リニューアルオープン。
皮革業界、製靴業界関係者の方々から寄贈された製品、サンプルも多く、リアルな日本の靴の歴史、ファッションシューズの歴史を表現しています。

左:小笠原製靴の手縫い紳士靴
中央:「若手靴職人・クリエイター作品」展
右:「Shoe Shoe Flying──空翔る靴アート」展

小笠原製靴の手縫い紳士靴

東靴協会の所蔵品、小笠原製靴の手縫い紳士靴も登場。昭和28年の「製靴技能競技会」で最優秀賞を獲得した手製紳士靴。物資が潤沢ではない戦後復興期につくられた、靴の歴史に残る戦後最高の名靴と称されています。ビジネスパーソンはもちろん、若い世代のつくり手たちの注目の的でした。

「若手靴職人・クリエイター作品」展

次世代を担う、「若手靴職人・クリエイター作品」展では、井上篤さん・春日幹生さん・木口充恵さん・須田達弥さん・角田健太郎さん・曽田耕さん・久村かよさん(50音順)が出品。
東京都台東区を拠点とする、7人の靴製作者が個性を競いました。靴づくりの手法、作品世界も多様。パワーとエネルギーに満ち溢れて。

「Shoe Shoe Flying──空翔る靴アート」展

さらには「Shoe Shoe Flying──空翔る靴アート」展コーナーも。会場の天井を彩る、美しい凧は、株式会社リーガルコーポレーションで商品企画を担当なさっていた寺田敏明さんによるもの。
フラッグシップショップ「REGAL TOKYO」(東京・銀座)で、お正月に飾られた歴代の干支の凧や日本の靴150年を記念し先駆者へのリスペクトを込めた西村勝三祝凧、革凧など趣向を凝らした作品がズラリ。

リーガルアーカイブス

「ご来場いただいた皆様に感謝申し上げます。一般観光客がいない時節柄、業界人、靴学生、関係者が大半でしたが、それだけに皆さん興味津々、注目熟視、小笠原製靴の手縫い紳士靴ほか、1時間以上かけて1点1点の靴をチェックする方が何人もいらっしゃいました。
皮革産業資料館、福山市松永はきもの資料館、リーガルアーカイブス、国内3カ所の靴関連ミュージアムや東靴協会など貴重な歴史資料や靴を展示いただいた皆さん、酷暑を物ともせず力仕事などに手を貸してくれた皆さん、ありがとうございました。
そして、靴業150年を支えてくれた先人の努力と叡智に、改めて敬意と感謝を。靴の未来を担う若い力はしっかりと育っております」と城さん。

約二週間、何度も訪れるかたも多く、連日盛況のまま全日程無事に終了しました。日本の靴150周年を記念するイベントは続々開催されています。当サイトのNEWS ページ、SNSアカウント等をご参照ください。各イベントのレポートは、当サイトで公開致しますので、お楽しみになさってください。

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