Column

革の世界を知ろう 日本の革文化 世界の革産地

日本の革文化・世界の革産地

東かがわ市の手袋産業

ひとつの原点から生まれた協同
日本の手袋産業の黎明期を支えた機械

日本の手袋産業の黎明期を支えた機械。技を磨き合い、助け合った歴史が今も残る

グローブミュージアム

メジャーリーガーからオリンピックのメダリストまで、スポーツ界の一流選手のグローブも東かがわで制作されている。そんな製品の展示もあるグローブミュージアムでは、香川における手袋産業の歩み、製造工程から世界の手袋の歴史に至るまでありとあらゆる資料が展示・保管されている。手袋に限らず東かがわの職人たちの一品をお得に購入できるショップも併接

協働と創造

実は国内生産シェアの90%を占める日本の手袋一大産地がある。それが東かがわ市。

東かがわ市にあるグローブミュージアムには手袋に関するありとあらゆる資料が集まっており、国内生産のほぼすべてがこの地であるということを考えると、日本の手袋の歴史がすべてここにあるといっても過言ではない内容だ。

白鳥村を中心に手袋の生産が盛んになったのだが、そこから暖簾わけするように多くの手袋製造職人が生まれ、現在まで至る。その間にも、景気の状況や世界情勢などに影響されることもあったが、手袋のファッション化、またスポーツの普及により安定したものづくりが行われるようになった。

業界の中では一大産地と知られてはいても、一般的な認知度はまだまだ低い。それならばと「香川手袋」を地域ブランドとしてしっかりと広めていこうという活動が始まっている。

独特の立体的な縫製技術を受け継ぐ次世代の担い手たちは、手袋に限らず、その技術力を鞄や革小物にも応用することにも挑戦している。ものづくり大国の一端を担う、讃岐の職人たちの新しい一歩が、始まった。

革の世界を知ろう『日本の革文化・世界の革産地』目次
  • Vol.7 ランドセル読本
    6年という長い年月を共にする大切なパートナー、ランドセル。実はここにもニッポンが誇る職人の技とものづくりへの想いが詰まっている。知れば知るほど、どれを選んでも同じという訳ではないことに気がつくはずだ。
  • Vol.6 革の国、紀州をゆく。
    日本の革の力を体感したい。その思いだけでこの地へやってきた。豊かな自然に囲まれた国、和歌山。かつては徳川御三家の一つであり、今は革の三大産地の一つである。その歴史と風土をかみしめながら、和歌山を、革を、旅する。
  • Vol.5 かばんの街「豊岡の旅」
    豊岡は歴史浪漫あふれる街。城崎温泉は1300年、出石そばは300年の歴史を誇る。いま、南北の観光地は、「豊岡鞄」を繋がりに賑わいを見せる。
  • Vol.4 革の街を歩く - 姫路
    姫路周辺地域は革なめしの工場が日本の中でも突出して集中している地域であり、全国の6割近いタンナーが姫路にある。新しい素材、色、加工と革の技術は日進月歩で向上している。その最前線がこの姫路なのだ。
  • Vol.3 革の街を歩く - 浅草
    年間600万人といわれる外国人旅行者のうち、約半数は浅草を訪れるという。浅草はまた外国人だけでなく、日本人にとっても古き良き日本に出会える特別な地であり、東京のキング・オブ下町といっていい存在だ。
  • Vol.2 世界の革産地を巡る旅
    人間の暮らしと密着している牛、馬、羊、豚が代表的だが、他にも革は無数の種類がある。ここでは世界中にある革とその国に伝わる技術の特徴を紹介しよう。
  • Vol.1 1000年以上の歴史がある日本の革文化
    日本の革の歴史は、飛鳥時代以前に大陸から渡来した人々によって、革の加工技術の多くが伝えられたとされている。ここでは、歴史とその地域の特性を紹介していく。

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