Column

革の世界を知ろう 日本の革文化 世界の革産地

日本の革文化・世界の革産地

革の国、紀州をゆく。

革の国、紀州をゆく。

日本の革の力を体感したい。その思いだけでこの地へやってきた。
豊かな自然に囲まれた国、和歌山。
かつては徳川御三家の一つであり、今は革の三大産地の一つである。
その歴史と風土をかみしめながら、和歌山を、革を、旅する。

風土ー大いなる恵みに魅せられて
風土ー大いなる恵みに魅せられて

豊かな森林が生い茂るこの地はかつて木の国と呼ばれていた。熊野や高野山に参詣する人々は古今絶えない。この地は神仏の国でもある。海に山に河。風光明媚の地は神ならずとも放っておかない。民が集う。工匠が集う。そこに、革職人たちがいた。かくして、この地は革の国として胎動する。

歴史ー誰がために革はある
歴史ー誰がために革はある

はじめは、徳川家のための武具だった。続いて、日本国のための軍靴。そして、ついには日本人のための革が主要製品になった。特別品から日常品へ。和歌山の皮革産業の歩みは、その時々の日本人と革の関係を表している。それでは今、この地ではどのような革づくりを行っているのだろう。

ヌメー触れた瞬間に、分かるはずだ
ヌメー触れた瞬間に、分かるはずだ

ピット槽から牛革がゆっくりと浮き出ては沈む。その度に革は強靭さを増し、精悍な表情を身につけていく。そうしてじっくり育て上げたヌメ革は、古代人のような健全な力強さをまとう。掴み、嗅ぎ、感じ取れ。そんな声に誘われ革に触れた瞬間、ピット槽から浮き出た新たな革と目が合った。

革の世界を知ろう『日本の革文化・世界の革産地』目次
  • Vol.7 ランドセル読本
    6年という長い年月を共にする大切なパートナー、ランドセル。実はここにもニッポンが誇る職人の技とものづくりへの想いが詰まっている。知れば知るほど、どれを選んでも同じという訳ではないことに気がつくはずだ。
  • Vol.6 革の国、紀州をゆく。
    日本の革の力を体感したい。その思いだけでこの地へやってきた。豊かな自然に囲まれた国、和歌山。かつては徳川御三家の一つであり、今は革の三大産地の一つである。その歴史と風土をかみしめながら、和歌山を、革を、旅する。
  • Vol.5 かばんの街「豊岡の旅」
    豊岡は歴史浪漫あふれる街。城崎温泉は1300年、出石そばは300年の歴史を誇る。いま、南北の観光地は、「豊岡鞄」を繋がりに賑わいを見せる。
  • Vol.4 革の街を歩く - 姫路
    姫路周辺地域は革なめしの工場が日本の中でも突出して集中している地域であり、全国の6割近いタンナーが姫路にある。新しい素材、色、加工と革の技術は日進月歩で向上している。その最前線がこの姫路なのだ。
  • Vol.3 革の街を歩く - 浅草
    年間600万人といわれる外国人旅行者のうち、約半数は浅草を訪れるという。浅草はまた外国人だけでなく、日本人にとっても古き良き日本に出会える特別な地であり、東京のキング・オブ下町といっていい存在だ。
  • Vol.2 世界の革産地を巡る旅
    人間の暮らしと密着している牛、馬、羊、豚が代表的だが、他にも革は無数の種類がある。ここでは世界中にある革とその国に伝わる技術の特徴を紹介しよう。
  • Vol.1 1000年以上の歴史がある日本の革文化
    日本の革の歴史は、飛鳥時代以前に大陸から渡来した人々によって、革の加工技術の多くが伝えられたとされている。ここでは、歴史とその地域の特性を紹介していく。

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