Care
革ごとのお手入れ
爬虫類などの革の場合
爬虫類などのデリケートな革製品には、専用のケアを
牛革や豚革だけでなく、革のなかには爬虫類(トカゲ、ワニ、ヘビ)や、ダチョウ(オーストリッチ)などもあります。特に爬虫類など特殊革の場合、デリケートなものが多いので、専用のクリームを使用するなど注意が必要です。
1 ビフォーケアで防水スプレーを
爬虫類などの革の場合は、トラブルが起きてから対処するのが非常に難しいので、そうならないようビフォーケアが大切。やさしくブラッシングをした後、防水スプレーをかけておくと安心。
2 爬虫類革は専用クリームでお手入れ
デリケートなウロコをもつ爬虫類などの革の場合、専用のお手入れクリームを使用。個体差があるので、製品の購入先でお手入れ方法を確認するか、目につきにくいところでテストを行ってからお手入れを(ただし、クリーナーは使えないことが多いので注意)。
ブラッシング方向に注意
爬虫類のウロコがめくれないよう、まずは目の向きを確認。方向が分かったら、往復せずに一定方向にやさしくブラッシングする。
仕上げ加工による違い
それぞれの仕上げ加工に合った革のお手入れ
一般的な革であっても、仕上げ加工の違いによって、お手入れ方法が異なる場合も。革に合ったお手入れを行います。
汚れが付いたら消しゴムタイプのクリーナー
キズはつきにくいが、毛足に汚れがたまりやすいので、汚れ落とし専用の消しゴムタイプのクリーナーを使って落とす。
また、汚れを落とす特殊ゴムがついた、スエード専用ブラシも。
2 エナメル革
革の表面がポリウレタン樹脂で覆われている「エナメル革」。防水性に優れているため、お手入れがラク。
ガラスのような表面のため、汚れを落とす専用クリーナーや、汚れ落としとつや出しを兼ねた専用ローションでお手入れを。
3 ヌメ革
革本来のなめらかさがあり、薄茶色やベージュ色の「ヌメ革」。一般的なクリームや液体は染み込みやすいので、使用はNG。
購入したらすぐに防水スプレーで、汚れをつきにくい状態にしておくこと。クリームはヌメ革専用クリームを。汚れがついた場合は、消しゴムタイプのクリーナーで落とす。
4 オイル革
ワークブーツや小物などに見られる「オイル革(オイルレザー)」。厚手の革になめしの工程でオイルを含ませて、独特のやわらかさを保っている。時間が経つと含んでいたオイルが抜けてくるので、表面がかさつく前にお手入れを。ブラッシング&クリーナーで汚れを落とし、専用クリーム(液体タイプ、スプレータイプもあり)を塗り込む。