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革のスキンケアをはじめよう 革製品のお手入れ基礎知識

革製品のお手入れ

ちょっとの工夫でコンディションキープ - レザーアイテム保管のABC

ちょっとの工夫でコンディションキープ【レザーアイテム保管のABC】

せっかく買ったお気に入りの革製品、気がついたらカビだらけなんて絶対避けたい!
知ってるだけでより長いお付き合いができる、とっておきのテクニックをお教えしましょう。

【紳士靴】・運命分けるシューキーパー

1.シューキーパーを選ぶ

1.シューキーパーを選ぶ

まずは靴のサイズに合ったものを選ぶのが最低条件。その上で、甲の高さ、先のとがり具合など、靴のデザインに合わせたキーパーをセレクト。特に甲の高さは重要なポイント

2.シューキーパーをセット

2.シューキーパーをセット

キーパーをぐっと爪先に押し込み、靴内にしっかりと収める。脱いだ直後は決して下駄箱に入れないこと。また長期間履かない場合はクローゼットの上段など風通しのいい場所へ

シューキーパーを選ぶ際には、靴の中に入れてから中を覗きこんでみよう。この時甲部分とキーパーの間に空間があると、アッパーのしわを伸ばすことができないのだ

【ブーツ】・一部に負担をかけないのが重要

1.汚れを拭き取る

1.汚れを拭き取る

どんなレザー製品もそうだが、保管前にはきちんと汚れを拭き取り、乾燥させることが重要。特に夏季に長期間保管することの多いブーツは、少しの汚れがカビの原因になることも!

2.ブーツキーパーをセット

2.ブーツキーパーをセット

細長いブーツは、キーパーを入れずに保管すると、どこか一点に負荷がかかりやすい。するとそこからしわができて型崩れするため、形にあったキーパーを入れることは必須だ

3.吊るすか寝かせて保管

3.吊るすか寝かせて保管
3.吊るすか寝かせて保管
ブーツキーパーも種類は色々。右はバネ式で強いテンションがかかり、左はスクリュー式で強さの加減が容易。革素材の強度を考えて選ぼう

キーパーは上部がハンガー状になっているものも多いので、靴箱内に吊るしておくのも一手。保管ケースに入れてクローゼットの上の方に入れてもよい。除湿剤を忘れずに!

うすい革のブーツは

ブーツウォーマーをセット

ブーツフォーマーをセット

柔らかい革は、テンションをかけ過ぎると傷むことも。その場合は、ブーツフォーマーと呼ばれるプラスチックの下敷きのようなアイテムで、軽く形を整える程度がベター

除湿剤を入れる

除湿剤を入れる

この場合も除湿剤はマスト。専用アイテムでもいいが、なければ新聞紙で代用できる。ただしそのまま中に入れるとインクが色移りする場合があるので、必ずワンクッ

POINT

玄関はカビ菌の温床

革製品、特に靴のトラブルでよく耳にするのがカビのお悩みだ。そのカビ菌たちの侵入ルートとしてもっとも要注意なのが、じつは玄関。奇しくも私たちがほとんどの靴を保管している場所である。
そのためシーズンオフアイテムなどは、通気性のいい保管ケースに入れて、クローゼットの中にしまうのが得策。このとき風呂場など水回りに接しているクローゼットは避けて。湿気は下に溜まるので、なるべく上の棚に保管することを心がけよう。

【ハンドバッグ】・とにかく不織布で通気よく

1.不織布に新聞紙を入れる

1.不織布に新聞紙を入れる

バッグの大敵は、なんといっても型崩れ。まずは中に詰めて形を整えるあんこをつくる。この場合も湿気を吸い取る新聞紙は便利。不織布に入れて、直接バッグに触れないように

2.丸ごとバッグの中に入れる

2.丸ごとバッグの中に入れる

あんこができたらバッグの中へ。この時にいかに形を整えるかが重要。あんこが小さ過ぎてもへたってしわができてしまうし、大き過ぎても妙な負荷がかかって素材を傷める

3.除湿剤を入れる

3.除湿剤を入れる

新聞紙にも除湿効果は期待できるが、除湿剤も入れるとさらに安心。市販の除湿剤は、形・サイズなどさまざまに取り揃っているので、アイテムに合わせてセレクトしよう

4.不織布の中に入れる

4.不織布の中に入れる

形を整えたら、全体がすっぽり入る不織布の袋に入れて保管準備完了。クローゼットの中などにそっと保管しよう。たまには扉を開けて、中の空気を入れ替えることも重要だ

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