Column
革の基礎知識
革靴ができるまで
細かく分けると、200を超える工程がある革づくり。
その工程をすべてではないにしても知ることで、靴に対する考え方は、大きく変わるはずだ。
木型をつくる
企画、デザインに合わせて木型を削っていく。オーダーによっては履く人の寸法に合わせてミリ単位でヤスリをかけ仕上げていく。靴づくりのすべてはここからはじまる
紙型制作
木型に隙間なくテープを貼り、紙型へと落としていく。アッパーやヒールの曲線を立体から平面へと写す作業は見た目以上に難しい
裁断
紙型かた出た寸法をもとに革を裁断、自然素材である革は、一枚として同じものはなく、使い場所はそれぞれに見極めなければならない
縫製
型抜きをした革を縫い合わせていく。平面から再び立体へ。つり込み部分などを考慮し、より立体的にまとめる
カウンター入れ
踵の形を整える。同様につま先部分にも芯を入れて、形が保たれるようにする
つり込み
縫製され、型が整ったアッパーにラスト(靴型)を仮止めしていく。仕上がりに緩みがでないようしっかりとフィットさせていく。
スクイ縫い
つり込まれたアッパーと中底に立てたリプを縫い付けていく。縫い目が表に出ないグッドイヤー製法で特に重要な工程
出し縫い
スクイ縫いで縫われたウエルトにソールを縫い付ける。コルクなどのクッション材はここではさみこまれる。
コバ削り
高速回転をする刃物で底のサイドエッジを仕上げる。機械ではなく、職人の勘が頼りの作業
仕上げ
熱コテをあて、インクを塗り上げ、磨き上げていく。どのように仕上げるか、技だけでなく高いセンスが重要
完成!
仕上がりを入念にチェックし、完成