Column
諦めるのはまだ早い!革製品のトラブル対処テク
1. 使っているうちに縁が剥げてしまった!
自分では対処できないと思われがちな革製品のトラブルも、実はセルフケアが可能。よくある革製品のトラブルをピックアップし、専門家に伝授していただいた。
使っているうちに縁が剥げてしまった!
色が剥げた革製品ほどみすぼらしいものはない。
そろそろ変え時!?いえいえ、新品のように蘇る方法があるんです。
縁が白茶けてしまったお財布。乾燥によるひび割れやシワも気になる。剥げ部分の色と全体の潤いを取り戻したい!
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縁が白茶けてしまったお財布。乾燥によるひび割れやシワも気になる。剥げ部分の色と全体の潤いを取り戻したい!
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ブラシ / 皮革用ローション / クロス
STEP 1 ブラッシングでホコリを払う
毛穴に詰まったゴミは革の寿命を縮める。汚れを掻き出すにはブラッシングが最適!
![ブラッシングでホコリを払う](img/03_img02.jpg)
毛穴などには細かなゴミが入り込んでおり、革の呼吸を妨げ、結果、寿命を縮めてしまう。ブラッシングはなでる感覚で満遍なく、が肝心。
![ブラッシングでホコリを払う](img/03_img03.jpg)
縫い合わせの部分や財布の内部は特にホコリが溜まりやすい。左と同じ要領で丹念にブラッシングを。
STEP 2 ローションを布に馴染ませる
汚れを落とし、保湿する役割を担うローションは少量を丹念に、がキモ。
![ローションを布に馴染ませる](img/03_img04.jpg)
ポケットサイズのお財布なら、ローションの量は豆粒大で十分。何事もトゥーマッチはよくない。足りなければ、都度足していこう。
![ローションを布に馴染ませる](img/03_img05.jpg)
ローションはクロスに垂らし、揉んで馴染ませること。とにかく少しずつ、がポイント。革に直接つけるのはNG。
STEP 3 全体にのばして汚れ落とし&保湿
ローションで色が滲み、剥げた部分を自然に補色。
![全体にのばして汚れ落とし&保湿](img/03_img06.jpg)
剥げた部分を中心に馴染ませていく。塗りムラができないよう手早く。そのまま全体に塗り広げ、革表面や毛穴に付着した汚れを取る。
![全体にのばして汚れ落とし&保湿](img/03_img07.jpg)
ローションで滲んだ色が剥げた部分に広がり、染料を使わなくても自然に補色してくれる。同時に、保湿成分が革に潤いを与えてくれる。
STEP 4 きれいな布で乾拭きする
浮き上がった汚れをぬぐうと同時に、保湿成分を含浸させる最後の仕上げ。
![きれいな布で乾拭きする](img/03_img08.jpg)
乾拭きには保湿成分を馴染ませる意味もあるので、若干強めの力で磨こう。汚れ落しに使ったクロスを続けて使う場合は、きれいな箇所で。
![きれいな布で乾拭きする](img/03_img09.jpg)
縁は磨耗が激しく、乾燥しがちな部分。色が剥げている部分とあわせて、くり返し磨き込もう。
![](img/03_img10.jpg)
色が馴染まない所はマニキュアでカバー!
ローションで色が馴染まないコバなどには、顔料が主成分のマニキュアを使おう。剥げた部分を隠してくれるコンシーラー的存在。ブラシの先でちょんちょんと塗るのがコツ。
靴用のクリームは色移りの原因に
同じ革製品でも、靴用のクリームをお財布に使うのは避けたほうがベター。ポケットに入れた時服に色が移るなど、トラブルの原因に。
![](img/03_img_arrow02.gif)
ローションで毛羽立ちが収まり、自然と補色されたことで剥げた部分が目立たなくなった。保湿効果により潤いも復活!
![before](img/03_img11a.jpg)
ローションで毛羽立ちが収まり、自然と補色されたことで剥げた部分が目立たなくなった。保湿効果により潤いも復活!