Column
月イチケアからはじめてみよう プロが教えるメンテマニュアル
長年使い込むことで、味を増し自分だけの風合いへと経年変化する革。そのためにはしっかりとしたメンテナンスが大事。まずは月イチからはじめる基本メンテを紹介する。
バッグ・小物編
ケア用品は家庭にあるもので十分
女性でも簡単
今回は女性用のバッグと小物のため、女性でも簡単にメンテナンスできるように、どの家庭にもあるもので代用。基本的に革は人間の肌と同じだと考えると分かりやすい。
長持ちさせるには、汚れ落としと保湿が重要になる。革にとっての大敵はオーバードライなので、保湿するほど革に良い。ただ、染みが硬化したり、カビが生えてしまったものなどは、何もせずにプロに任せた方が綺麗に戻せるだろう。
今回は家庭にあるもので、左の革専用のクリーナーとオイルを代用。
クリーナーは中性洗剤、オイルはハンドクリームで。その他には、コットンとストッキングを用意すればOK。
![準備するものはコレ](img/21_img_meinte.jpg)
![かなり履き込まれたスエード仕様のエンジニアブーツ。](img/21_img_01.jpg)
長年愛用した女性用のバッグと財布。経年変化も味とする男性とは違い、常に綺麗に持ちたい女性はちょっとした傷や色剥げも気になるもの。
1財布は中を取り出し、バッグには詰め物を
![パッグは型くずれを防ぐために詰め物をする](img/21_img_02.jpg)
![財布は中のものを取り出す](img/21_img_03.jpg)
靴のケアでヒモを外しシューツリーを入れるイメージで、財布は中のものを取り出し、バッグは型くずれを防ぐために詰め物をする。
2中性洗剤で汚れを落とす
![薄めた中性洗剤をコットンにつけて、バッグの表面の汚れを落とす](img/21_img_04.jpg)
![薄めた中性洗剤をコットンにつけて、財布の表面の汚れを落とす](img/21_img_05.jpg)
薄めた中性洗剤をコットンにつけて、表面の汚れを落とす。水分が多いと染みになるので、コットンはできるだけ硬く紋る。
3ハンドクリームを手に取る
革を保湿するために、ご家庭にあるハンドクリームを使用。手で塗るので、まずは手に取る。直接、革に付けるのはNG。
4手の中でクリームをなじませる
手に取ってすぐに革に付けるのも、染みになるのでNG。手の中でクリームが冷えるくらいによくなじませてから革に塗る。
5クリームで革を保湿する
![手のひら全体を使い、バッグにまんべんなくクリーム を塗り込む](img/21_img_08.jpg)
![手のひら全体を使い、財布にまんべんなくクリーム を塗り込む](img/21_img_09.jpg)
手のひら全体を使い、まんべんなくクリームを塗り込む。表面が擦れてしまったバッグのマチなどは、多めに塗り込もう。
6最後にストッキングで磨く
![最後にバッグをストッキングで磨く](img/21_img_10.jpg)
![最後に財布をストッキングで磨く](img/21_img_11.jpg)
仕上げはポリッシュ。こちらも家庭にあるストッキングで十分。磨きを掛けることで、余分なクリームを取り除きながら艶を出す。
![下矢印](img/22_arrow02.gif)
![かなり履き込まれたスエード仕様のエンジニアブーツ。](img/21_img_12.jpg)
長年愛用した女性用のバッグと財布。経年変化も味とする男性とは違い、常に綺麗に持ちたい女性はちょっとした傷や色剥げも気になるもの。