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革のスキンケアをはじめよう 革製品のお手入れ基礎知識

革製品のお手入れ

ちょっとの工夫でコンディションキープ - レザーアイテム保管のABC

【小物類】
くっつけての保管は色移りの恐れ

1ひとつずつ不織布に入れる

1.ひとつずつ不織布に入れる

スムースレザーのアイテムの保管にも防虫剤があるに越したことはないが、ファー素材などがついている製品は特に虫がつきやすい。袋の中に必ず防虫剤を入れて保管を

2ファーなどには防虫剤を

2.ファーなどには防虫剤を

手袋、小物などはひとつずつ小さなサイズの不織布の袋に入れた上で保管しよう。まとめて引き出しなどに入れておくと、接している部分から色移りしてしまう危険性が

POINT

購入時に付いてくる、フェルト地の袋は要注意。

鞄などを買ったときに付属品として、フェルト素材の保管袋が付いてくることがよくある。重厚で高級な雰囲気が気分を盛り上げるが、じつはこの袋は保管に向いていない場合が多い。というのも、目の詰まった素材が多く通気性が悪いので、これに入れて長期間保管をするとカビなどのトラブルが起こりやすいのだ。

【ジャケット】
着用時の形に近づける努力を

1ハンガーを肩の厚さに合わせる

1.ハンガーを肩の厚さに合わせる

ハンガー型に肩が出てしまったという経験がある人も多いであろうジャケット。厚さのあるハンガーを選び、必要であればさらにタオルを巻いて太くし、実際の肩の形に近づける

2掛けるタイプの除湿剤が便利

2.掛けるタイプの除湿剤が便利

この場合も除湿剤・防虫剤は忘れずに。ハンガーの首に掛けるタイプの除湿剤がジャケット類には便利。ハンガー自体に防虫効果のあるものと併せて使用するのがおすすめだ

【ボトムス】
いかにしわをつくらないかが大事

1平らにしたまま不織布に入れる

1.平らにしたまま不織布に入れる

保管スペースがあれば、極力たたまずに平らな状態で不織布の袋に入れてクローゼットの棚などに寝かせるのが望ましい。なるべく折りじわを作らないためである

2たたむ場合は間にタオルを

2.たたむ場合は間にタオルを

たたまない状態での保管が難しい場合は、間にタオルをはさんで折り曲がる箇所がゆるやかになるように心がけよう。上にものをのせないことも重要だ

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